自分勝手
「自分勝手な態度には飽き飽きだ」などのように使う「自分勝手」という言葉。
「自分勝手」は、「じぶんかって」と読みます。
「自分勝手」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「自分勝手」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
自分勝手の意味
「自分勝手」には次の意味があります。
・自分の好きなように図って、他人の都合は考えないこと。自分の都合だけを考えること。(出典:四字熟語を知る辞典)
「自分勝手」とは、自己中心的な態度を取ったり、周囲の人のことは考えず、自分の思うまま自由にする人のことを言います。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そういえば、もう一人、何を言っても無駄な自分勝手な男を知っている。
(出典:神永学『心霊探偵八雲 第1巻 赤い瞳は知っている (角川文庫)』)
・私は彼についての解釈があまり自分勝手になっていはしないかを恐れている。
(出典:和辻哲郎『「ゼエレン・キェルケゴオル」序』)
・今まで一度だってお母さんが、自分勝手にお金を使ったことがあって?
(出典:三浦綾子『続泥流地帯 草のうた』)
・頭の中で自分勝手に作り上げたものだという事実を、すっかり忘れていた。
(出典:乙一『きみにしか聞こえない CALLING YOU』)
・すごく自分勝手な理由を並べて、正しいことをしてるみたいに顔をあげて。
(出典:宮部みゆき『ブレイブ・ストーリー-下巻』)
類語
・利己的(りこてき)
意味:自分の利益だけを中心に考え、他人の立場などを考えないで行動するさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・厚顔無恥(こうがんむち)
意味:あつかましく、恥を恥とも思わないこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・自己中(じこちゅう)
意味:何事も自分を中心に考え、他人については考えが及ばないさまをいう。(出典:デジタル大辞泉)
・手前勝手(てまえがって)
意味:自分の都合だけを考えること。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・自己本位(じこほんい)
意味:物事を自分を中心にして考えたり、行ったりすること。(出典:デジタル大辞泉)