間怠っこい
「間怠っこいやり方」などのように使う「間怠っこい」という言葉。
「間怠っこい」は、訓読みで「まだるっこい」と読みます。
「間怠っこい」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「間怠っこい」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
間怠っこいの意味
「間怠っこい」には次の意味があります。
・ 動作がにぶく感じられて、じれったい。手際が悪く、歯がゆい。まだるこしい。(出典:デジタル大辞泉)
「まだるこい」の音変化によってできた言葉。
同じくじれったいという意味を持つ「間怠い」を、より強めた意味です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・今はやりの言葉で喋っている彼女の声がまだるっこい調子で聞こえてくる。
(出典:クリスティ/赤冬子訳『三幕の殺人』)
・十法なんてそんなまだるっこいことでどうするもんですか。
(出典:久生十蘭『ノンシャラン道中記』)
・ペリー・メイスンは、まだるっこいと言ってもいいような声で質問しはじめた。
(出典:ガードナー/鮎川信夫訳『すねた娘』)
・少し肉のつきすぎたからだをいつもゆっくりと動かし、まだるっこい話し方をする。
(出典:林真理子『短篇集 少々官能的に』)
・そういうわけで後からついていくふたりは、ゲークにとってまだるっこい限りだった。
(出典:バローズ/小西宏訳『火星のチェス人間』)
類語
・じれったい
意味:はがゆい。もどかしい。(出典:デジタル大辞泉)
・歯痒い(はがゆい)
意味:もどかしい。(出典:デジタル大辞泉)
・回りくどい(まわりくどい)
意味:遠回しでわずらわしい。(出典:デジタル大辞泉)
・痺れを切らす(しびれをきらす)
意味:あまりに長く待たされて、我慢できなくなる。(出典:デジタル大辞泉)
・もどかしい
意味:じれったい。はがゆい。(出典:デジタル大辞泉)