愛でる
「動物を愛でる」などのように使う「愛でる」という言葉。
「愛でる」は、訓読みで「めでる」と読みます。
「愛でる」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「愛でる」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
愛でるの意味
「愛でる」には次の意味があります。
・人や動物、物を慈しみ、大切にすること。(出典:大辞林 第三版)
対象とするものを可愛い、美しい、素晴らしいなどと感じたときに使われます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・やはりいまはまだ純粋に花を愛でるような気分にはなれないようだ。
(出典:東川篤哉『謎解きはディナーのあとで』)
・人間の作り出す美術品を愛でるのは、彼のささやかな喜びの一つなのだ。
(出典:有沢まみず『いぬかみっ!03』)
・古来より、唐国の人間が牡丹を愛でること、他の花にない強いものがある。
(出典:夢枕獏『沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ三』)
・花を愛でる日は、惜しむとて惜しまれぬべき現世のことを思わずにいられません。
(出典:荒俣宏『帝都物語5』)
・花を愛でるように、猫とじゃれるように、騾馬の背中を撫でるように。
(出典:古川日出男『アラビアの夜の種族3』)
類語
・溺愛(できあい)
意味:むやみにかわいがること。(出典:デジタル大辞泉)
・愛おしむ(いとおしむ)
意味:かわいく思って大事にする。かわいがる。(出典:デジタル大辞泉)
・愛護(あいご)
意味:かわいがって、大事にすること。 (出典:大辞林 第三版)
・可愛がる(かわいがる)
意味:かわいいと感じて大事にする。(出典:大辞林 第三版)
・賞翫(しょうがん)
意味:事物の美しさ・良さなどを味わい楽しむこと。(出典:デジタル大辞泉)