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辿るとは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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辿る

「山道を辿る」などのように使う「辿る」という言葉。

「辿る」は、訓読みで「たどる」と読みます。

「辿る」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「辿る」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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辿るの意味

「辿る」には次の四つの意味があります。

1 道筋に沿ってめざす方向へ進む。
2 歩きにくい道や知らない道を確かめながら苦労して行く。迷いながら手探りで進む。
3 筋道を追ったり、手がかりを頼ったりして探し求めていく。次から次へと尋ね求める。
4 事態がしだいにある方向へ進んでいく。
(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

辿るの意味①「道筋に沿ってめざす方向へ進む。」

「辿る」の一つ目の意味は「道筋に沿ってめざす方向へ進む。」です。

この場合は、例えば行き先への道順がわかっている等、ルートを確認できる際に、それに沿って進んでいくことを意味します。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・そのランクルは少し前彼がタクシーで通った道を逆に辿って道にでる。
(出典:半村良『ラヴェンダーの丘』)

・当日の曽我も、今の加藤と同じルートを辿るつもりだったと推定できる。
(出典:東野圭吾『幻夜』)

・ようやく最後の客の頭をやっつけ、家路を辿る頃に暮六つの鐘を聞いた。
(出典:宇江佐真理『髪結い伊三次捕物余話 紫紺のつばめ』)

類語

伝う(つたう)
意味:物に沿って移動する。(出典:デジタル大辞泉)

向かう(むかう)
意味:ある方向をさして動いていく。(出典:デジタル大辞泉)

赴く(おもむく)
意味:ある場所・方角に向かって行く。(出典:デジタル大辞泉)

辿るの意味②「歩きにくい道や知らない道を確かめながら苦労して行く。迷いながら手探りで進む。」

「辿る」の二つ目の意味は「歩きにくい道や知らない道を確かめながら苦労して行く。迷いながら手探りで進む。」です。

この場合は①の意味とは違い、行き方が分からないときや、目的地までが険しい道のりであったり、見えなかったりするときに、迷わないように確かめながら探り探り進んでいくことを意味します。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・山頂に辿りついたのは、出発してから一時間半が過ぎた頃だった。
(出典:伏見つかさ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない 第11巻』)

・この草の間を通って海に下りる崖を辿ろうとしているかのようである。
(出典:松本清張『火と汐』)

・そんな時にここに辿り着くことができたという奇跡を、仲間全員に感謝したい。
(出典:井上堅二『バカとテストと召喚獣 3』)

類語

行く(いく)
意味:目的地へ向かって進む。(出典:デジタル大辞泉)

進む(すすむ)
意味:前方に向かって動く。動いて先へ行く。前進する。(出典:デジタル大辞泉)

追う(おう)
意味:目標となるものに至り着こうとする。(出典:デジタル大辞泉)

辿るの意味③「筋道を追ったり、手がかりを頼ったりして探し求めていく。次から次へと尋ね求める。」

「辿る」の三つ目の意味は「筋道を追ったり、手がかりを頼ったりして探し求めていく。次から次へと尋ね求める。」です。

この場合は、記憶であったり具体的な物であったり、残されたものをヒントに何かしらについて追求することを意味します。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・果たしてどれだけ多くが死んで行ったのか、彼は記憶を辿って考えた。
(出典:ホーガン『星を継ぐもの』)

・額を指で押おさえ、いまなにを考えていたのか、自分の思考の跡を辿った
(出典:上橋菜穂子『獣の奏者 III 探求編』)

・この変化が行われる過程を辿ることはおそらく極めて困難であろう。
(出典:リカード・デイヴィッド『経済学及び課税の諸原理』)

類語

探し求める(さがしもとめる)
意味:目的の物を手に入れようと方々をさがす。(出典:デジタル大辞泉)

追求(ついきゅう・ついく)
意味:目的を達するまでどこまでも追い求めること。(出典:デジタル大辞泉)

求める(もとめる)
意味:得ようとしてさがす。(出典:デジタル大辞泉)

辿るの意味④「事態がしだいにある方向へ進んでいく。」

「辿る」の四つ目の意味は「事態がしだいにある方向へ進んでいく。」です。

この場合は、物理的に進む・移動するということではなく、人生や運命など人が置かれた状況が、時と共にある方向へ向かう、ということを意味します。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・こんな人生を辿るなら生まれてこなければよかったとは、思っていない。
(出典:上橋菜穂子『獣の奏者 〈外伝〉刹那』)

・何度会っても、ふたりは平行線を辿るだけであり、辰夫は不満を覚えた。
(出典:小林信彦『夢の砦』)

・「日記」の中には彼等がどういふ運命を辿るのか、すべて予測してある。
(出典:福永武彦『第六随筆集 秋風日記』)

類語

成る(なる)
意味:今までと違った状態・形に変わる。(出典:デジタル大辞泉)

推移(すいい)
意味:時がたつにつれて状態が変化すること。移り変わっていくこと。(出典:デジタル大辞泉)

変遷(へんせん)
意味:時の流れとともに移り変わること。(出典:デジタル大辞泉)

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