腰を抜かす
「突然の出来事に腰を抜かす」などのように使う「腰を抜かす」という言葉。
「腰を抜かす」は、訓読みで「こしをぬかす」と読みます。
「腰を抜かす」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「腰を抜かす」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
腰を抜かすの意味
「腰を抜かす」には次の意味があります。
・驚きや恐れのために立ち上がれなくなる。(出典:デジタル大辞泉)
「腰を抜かす」には他にも「腰の関節が外れたり、腰の力がなくなったりして立てなくなる。(出典:デジタル大辞泉)」という意味があります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・いったいなにをしておるのだろうと目を凝らして私は腰を抜かしました。
(出典:町田康『パンク侍、斬られて候』)
・叫び続ける女と、わけのわからないまま腰を抜かしているおれのもとに。
(出典:喬林知『今日からマ王 第1巻 今日からマのつく自由業!』)
・村の人々はそれを見ると、だれでも腰を抜かさずにはいられなかった。
(出典:横溝正史『金田一耕助全集 [金田一耕助ファイル1] 横溝正史 「八つ墓村」』)
・それが有月と三衣だとわかったとき、駿美は生まれて初めて腰を抜かした。
(出典:清松みゆき,柘植めぐみ,友野詳『妖魔夜行 影と幻の宴』)
・急いで階段を上り、廊下に出て、その光景に腰を抜かしそうになった。
(出典:事務狂『fate/stay night 月姫 (TYPE-MOONクロスオーバーの最高峰、文庫5~6巻のボリューム)』)
類語
・驚く(おどろく)
意味:意外なことに出くわして、心に衝撃を受ける。びっくりする。感嘆する。(出典:デジタル大辞泉)
・驚愕(きょうがく)
意味:非常に驚くこと。驚駭。(出典:デジタル大辞泉)
・驚嘆(きょうたん)
意味:すばらしい出来事や、思いも及ばない物事に接して、おどろき感心すること。(出典:デジタル大辞泉)
・瞠目(どうもく)
意味:驚いたり感心したりして、目をみはること。(出典:デジタル大辞泉)
・目を見張る(めをみはる)
意味:怒ったり、驚いたり、感心したりして目を大きく見開く。(出典:デジタル大辞泉)