撤収
「撤収作戦」などのように使う「撤収」という言葉。
「撤収」は、音読みで「てっしゅう」と読みます。
「撤収」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「撤収」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
撤収の意味
「撤収」には次の意味があります。
・取り除いて引き上げること。(出典:デジタル大辞泉)
特に「軍隊が引き上げること」という意味で使うこともあります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・おれたちは中継が終わる前にその場を撤収していた。
(出典:石田衣良『池袋ウエストゲートパーク 第5巻 反自殺クラブ』)
・部隊の撤収に伴う交通上のトラブル処理は我が隊の管轄に属します。
(出典:榊涼介『ガンパレード・マーチ 3-5121小隊-決戦前夜』)
・林の中の小屋の撤収作業にかかった時もトラブルがあった。
(出典:松下竜一『砦に拠る』)
・人手が必要とあらば、各参加団体のイベント準備・撤収を手伝いもしよう。
(出典:米澤穂信『古典部シリーズ3 クドリャフカの順番』)
・キスカ島の無血撤収作戦については、すでに幾人もの人が書いている。
(出典:阿川弘之『私記キスカ撤退』)
類語
・撤退(てったい)
意味:軍隊などが、陣地や拠点を引き払って退くこと。(出典:デジタル大辞泉)
・撤兵(てっぺい)
意味:軍隊を派遣先から引きあげること。(出典:デジタル大辞泉)
・引き揚げ(ひきあげ)
意味:外国から本国に帰ること。特に、第二次大戦後、外地で生活していた人が内地に帰ったことを指す。(出典:デジタル大辞泉)
・退陣(たいじん)
意味:今まで陣を構えていた所から軍隊を後方へしりぞかせること。軍隊が退却すること。陣を撤去すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・退却(たいきゃく)
意味:戦いに敗れてあとへさがること。また、物事の成り行きが不利になってひきさがること。後退。(出典:デジタル大辞泉)