堪能
「堪能する」などのように使う「堪能」という言葉。
「堪能」は、音読みで「たんのう」と読みます。
「堪能」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「堪能」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
堪能の意味
「堪能」には次の意味があります。
・十分満足すること。 (出典:大辞林 第三版)
語源は「たんぬ(足んぬ)」で、そこから「たんのう(する)」に変化し、漢字は後から当て字して今の形になりました。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・どうかこれらがもういやになるほどあなたを十二分に堪能させるように。
(出典:佐藤正彰訳『千一夜物語 10』)
・これを無理に両方堪能しようとするなら、マッハの首運動が必要となる。
(出典:原田宗典『27』)
・話をするのも忘れてその味を堪能していると、花梨が呟くように言った。
(出典:中野順一『セカンド・サイト』)
・よい映画を堪能したあとの、溜息の出るような感動は少しもなかった。
(出典:松本清張『波の塔(上)』)
・時間もまだあるわけだし、たまには中庭で朝の空気を堪能するのも悪くない。
(出典:奈須きのこ『歌月十夜 01 本編』)
類語
・満喫(まんきつ)
意味:十分に楽しみ、心ゆくまで味わうこと。また、欲望がみたされ満足すること。(出典:大辞林 第三版)
・会心(かいしん)
意味:心にかなうこと。期待どおりにいって満足すること。(出典:デジタル大辞泉)
・謳歌(おうか)
意味:よい境遇にあることをはばかることなく言動に表わすこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・絶妙(ぜつみょう)
意味:この上なく巧みですぐれていること。(出典:デジタル大辞泉)
・了得(りょうとく)
意味:十分に理解し納得すること。(出典:デジタル大辞泉)