対立
「意見が対立する」などのように使う「対立」という言葉。
「対立」は、音読みで「たいりつ」と読みます。
「対立」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「対立」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
対立の意味
「対立」には次の意味があります。
・反対の立場にある者が互いに譲らないこと。また、同等の地位で二つの事柄が対をなして両極から向かいあっていること。向かいあって立つこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「対立」とは、二つのものが反対の立場にあり、互いに譲らないことを言います。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・この考えに対立して、また熱は物質的なものであるという意見があった。
(出典:寺田寅彦『宇宙の始まり』)
・今までも幕閣の会議で吉保と意見を対立させたことは何度もあったのだ。
(出典:つかこうへい『つか版・忠臣蔵』)
・この対立は次のように考えることによって愈々鋭くなって来るであろう。
(出典:戸坂潤『科学方法論』)
・歴史的諸科学にとっても、自然は或る意味に於て歴史社会に対立はする。
(出典:戸坂潤『イデオロギーの論理学』)
・むしろ、文化の進むにつれて、この対立は激しくなるばかりなのである。
(出典:坂口安吾『堕落論〔続堕落論〕』)
類語
・対峙(たいじ)
意味:山などが向かいあってそびえ立つこと。また、人や軍勢など、対立する双方がにらみ合ったまま動かないこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・反対(はんたい)
意味:他の意見などに対してさからうこと。賛成しないこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・不和(ふわ)
意味:気持などがしっくり合わないこと。仲の悪いこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・相克(そうこく)
意味:対立・矛盾する二つのものが互いに相手に勝とうと争うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・背反(はいはん)
意味:相いれないこと。食い違うこと。(出典:デジタル大辞泉)