足枷
「行動の足枷」などのように使う「足枷」という言葉。
「足枷」は、訓読みで「あしかせ」と読みます。
「足枷」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「足枷」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
足枷の意味
「足枷」には次の意味があります。
・自由な行動を妨げるもの。足手まといになるもの。(出典:デジタル大辞泉)
「足枷」はもともと「罪人の足を前後から挟んで、自由を拘束する刑具」を意味する言葉ですが、転じて、比喩的に「自由を妨げるもの」という意味で使います。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・だんだんと、この美しい妻がじぶんの一生の足枷のように思われてきた。
(出典:山田風太郎『忍法落花抄』)
・圧倒的な存在と力が、今は逆に彼らを縛る足枷となっていた。
(出典:高橋弥七郎『灼眼のシャナ 第4巻』)
・遺留品の多さが逆に捜査の足枷となっていたのだから、何とも皮肉である。
(出典:堀ノ内雅一『指紋捜査官 「1cm2(平方センチ)の宇宙」を解き明かした男の1万日』)
・独立を達成した現代インド社会の大きな足枷の一つは結婚問題と言われている。
(出典:足立倫行『アジア海道紀行』)
・どれ一つを選び取っても西側と戦うのには致命的な足枷になる、といえる。
(出典:中村正『元首の謀叛』)
類語
・足手纏い(あしでまとい)
意味:手足にまつわりついて自由な活動の妨げとなること。また、そのようなさま。(出典:デジタル大辞泉)
・邪魔物(じゃまもの)
意味:ある事を行なうのに、さまたげとなるもの。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・御荷物(おにもつ)
意味:負担と感じられる邪魔なもの。厄介者。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・厄介物(やっかいもの)
意味:面倒な物。手数のかかる物。じゃまな物。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・妨害(ぼうがい)
意味:邪魔をすること。(出典:デジタル大辞泉)