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去就とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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去就

「去就に迷う」などのように使う「去就」という言葉。

「去就」は、音読みで「きょしゅう」と読みます。

「去就」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「去就」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

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去就の意味

「去就」には次の二つの意味があります。

1 去ることとつき従うこと。ある地位や役職から退くことと留まること。身の処置。進退。
2 ことのなりゆき。成否。
(出典:精選版 日本国語大辞典)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

去就の意味①「去ることとつき従うこと。ある地位や役職から退くことと留まること。身の処置。進退。」

「去就」の一つ目の意味は「去ることとつき従うこと。ある地位や役職から退くことと留まること。身の処置。進退。」です。

簡単に言い換えると、人が身の置き方をどうするかということを表します。
具体的には、役職のある人の場合は、その役職から退くか留まるか、上の立場の人や組織などに従う立場の人の場合は、そのまま同じ状況に身を置くか、従うのを辞めるか、他の誰かや組織に従うのか、ということです。
会社や団体などの組織についても、その方向性を表す際に用いることができます。

小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。

使い方・例文

・地方の郷士は常に支配者への去就を頭に置かねば生きては行けなかった。
(出典:新田次郎『武田勝頼(二)』)

・その間によつく胸に手を当てて去就を決するがよからう。
(出典:出口王仁三郎『霊界物語 第一〇巻 霊主体従 酉の巻』)

・ああいう先輩をみてると、全く去就に迷うぜ。
(出典:郷静子『れくいえむ』)

・有力企業の中で去就がはっきりしないのは、ホンダだけとなった。
(出典:佐藤正明『ホンダ神話 教祖のなき後で(上)』)

類語

進退(しんたい)
意味:職を辞めるかとどまるかという、身の去就。(出典:デジタル大辞泉)

向背(こうはい/きょうはい/きょうばい)
意味:従うこととそむくこと。従ったりそむいたりすること。(出典:精選版 日本国語大辞典)

叛服(はんぷく)
意味:そむくことと服従すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)

身の振り方(みのふりかた)
意味:将来の生活に関する自分の方針、わが身の処置のしかた。(出典:精選版 日本国語大辞典)

去就の意味②「ことのなりゆき。成否。」

「去就」の二つ目の意味は「ことのなりゆき。成否。」です。

簡単に言い換えると、行く末がどうなるか、という意味です。
人の場合であれば、どのような状況になるのか、どのような人生を送るか、物事であれば、上手くいくのか失敗に終わるのか、といったこと表しています。
①の意味と似ていますが、①では主体的に用いられていたのに対し、こちらは「去就」を決めるのがその人自身ではなく、周りからの影響や環境など外因的であり、受動的あるいは客観的な用いられ方をする点が異なっています。

小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。

使い方・例文

・この先の政治的な変動やら一身の去就に、暗澹たる動揺がかくしきれなかった。
(出典:吉川英治『三国志』)

・指揮官の性格や人柄、あるいは精神活動が、作戦の去就を決定する重大な要素であることはいうまでもない。
(出典:半藤一利『指揮官と参謀 コンビの研究』)

・さすれば如水の言うように、この度は天下を治める運と資質を持つ家康に毛利家の去就を任せることが正しいと断を下した。
(出典:茶屋二郎『遠く永い夢(下)-関ヶ原 戦勢逆転の真実』)

・その時、信澄にとっての唯一の心配ごとは、大溝城に残してきた妻芳子の去就であった。
(出典:茶屋二郎『遠く永い夢(下)-関ヶ原 戦勢逆転の真実』)

類語

成行/成行き/成り行き(なりゆき)
意味:物事のなりゆく過程や結果。変化する様子。また、自らの意志を強く持たずに、物事の動きや結果に身をゆだねること。(出典:精選版 日本国語大辞典)

行く末(ゆくすえ)
意味:これから先のなりゆき。前途。将来。行く先。(出典:デジタル大辞泉)

動向(動向)
意味:個人・社会などが、現在および将来において、動いていく方向や傾向。(出典:)

先行き(さきゆき)
意味:今後の成り行き。将来の見通し。ゆくすえ。さきいき。(出典:デジタル大辞泉)

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