声高
「声高に叫ぶ」などのように使う「声高」という言葉。
「声高」は、訓読みで「こわだか」と読みます。
「声高」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「声高」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
声高の意味
「声高」には次の意味があります。
・ 声が大きいさま。声を高くはりあげるさま。こえだか。(出典:精選版 日本国語大辞典)
話し声の調子が高く大きいさまを指す言葉です。
「こえだか」と読むのは間違いになります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼らといっしょに戻ってきたらしい少年は、必死の様子で声高に叫んだ。
(出典:谷瑞恵『伯爵と妖精 第5巻 呪いのダイヤに愛をこめて』)
・新しい酒を注いで一口飲むと、それまでよりもやや声高になって云った。
(出典:綾辻行人『暗黒館の殺人(上)改訂6-2-8』)
・庫裏の方で住持が誰かと声高に話している声がきこえているだけである。
(出典:大佛次郎『赤穂浪士(上)』)
・クリストフが演奏してる間にも、声高に口をきかずにはおられなかった。
(出典:ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』)
・それはすぐに、どこにいても耳をつく声高な批判に成長していった。
(出典:宮部みゆき『かまいたち』)
類語
・甲高い(かんだかい)
意味:声の調子が高く鋭い。(出典:デジタル大辞泉)
・がなりたてる
意味:大声でわめきたてる。がみがみと怒鳴る。騒ぎたてる。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・高調子(たかちょうし)
意味:声などの調子のかん高いこと。声を張り上げること。また、そのような声。(出典:デジタル大辞泉)
・大音声(だいおんじょう)
意味:大きな声。おおごえ。(出典:デジタル大辞泉)
・絹を裂くよう(きぬをさくよう)
意味:非常にかん高い鋭い叫び声を形容することば。(出典:精選版 日本国語大辞典)