良心
「良心がとがめる」などのように使う「良心」という言葉。
「良心」は、音読みで「りょうしん」と読みます。
「良心」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「良心」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
良心の意味
「良心」には次の意味があります。
・道徳的に正邪・善悪を判断する意識。 (出典:大辞林 第三版)
「良心」とは、「物事の善悪を正しく正直に判断し、善いと信じるところに従って行動しようとする気持ち」を意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・すべての人は、良心にしたがって行動する自由があるといわれております。
(出典:宮本百合子『婦人大会にお集りの皆様へ』)
・それとも良心がなくなって、悪いと知りながらやっているんだろうか。
(出典:魯迅『阿Q正伝』)
・それとも貴女は金に良心を売って心にもない人のところへゆくのですか?
(出典:平林初之輔『探偵戯曲 仮面の男』)
・彼女の心はある時には良心の呵責に、ある時には情熱に動かされていた。
(出典:スタンダール/大久保和郎訳『パルムの僧院(下)』)
・彼の意識の底に微かに残る人間としての良心はその喜びの前に沈黙した。
(出典:森村誠一『分水嶺』)
類語
・真心(まごころ)
意味:迷いや疑いのない真実の心。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・至心(ししん)
意味:まことの心。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・誠心(せいしん)
意味:心に偽りのないこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・実意(じつい)
意味:誠意のこもった思いやりの気持ち。(出典:デジタル大辞泉)
・至誠(しせい)
意味:この上なく誠実なこと。(出典:大辞林 第三版)