廃止
「制度が廃止される」などのように使う「廃止」という言葉。
「廃止」は、音読みで「はいし」と読みます。
「廃止」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「廃止」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
廃止の意味
「廃止」には次の意味があります。
・やめて行なわないこと。不用のものとしてやめること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「廃止」をわかりやすく言うと「今までやってきたことをやめること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・日本にも年号を廃止してもよいのではないかという説が出て来ています。
(出典:宮本百合子『国際婦人デーへのメッセージ』)
・その鉄道もやがて廃止になり、バス路線に統一されるといわれている。
(出典:阿久悠『続・瀬戸内少年野球団紅顔期』)
・建設省が改善の話しあいに応じないとするならば廃止すべきではあるまいか。
(出典:山口瞳『草競馬流浪記』)
・公営賭博を廃止したりしたら、わがモナコ公国などはどうなったと思う。
(出典:筒井康隆『『筒井康隆100円文庫全セット』』)
・中元歳暮の贈答を廃止するとかしないとかいふことが問題になつてゐる。
(出典:岸田国士『お中元』)
類語
・撤廃(てっぱい)
意味:それまで行われてきた制度やきまりなどをとりやめること。(出典:デジタル大辞泉)
・解消(かいしょう)
意味:従来からあった物事を、消してなくすこと。消えてなくなること。特に、決めた約束や従来からの組織、関係をとりやめて、もとの状態にすること。また、そのようになること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・放棄(ほうき)
意味:投げ捨ててかえりみないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・全廃(ぜんぱい)
意味:すべてやめること。全部廃止すること。(出典:デジタル大辞泉)
・廃れる(すたれる)
意味:使われなくなる。行われなくなる。通用しなくなる。すたる。(出典:デジタル大辞泉)