度肝を抜く
「豪華さに度肝を抜かれる」などのように使う「度肝を抜く」という言葉。
「度肝を抜く」は、訓読みで「どぎもをぬく」と読みます。
「度肝を抜く」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「度肝を抜く」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
度肝を抜くの意味
「度肝を抜く」には次の意味があります。
・ひどく驚かす。きもをつぶす。多く「度肝を抜かれる」の形で用いられる。(出典:精選版 日本国語大辞典)
ひどくびっくりすることを意味する言葉です。
「肝」は肝臓を意味しますが、多く精神力や気力を意味します。
「度」は「肝」を強調する接頭語になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・遉がの動坂一派の荒武者どもも、この豪快な金庫の鍵?の使い方にすっかり度肝を抜かれた形で誰一人声を立てる者もなかった。
(出典:海野十三『深夜の市長』)
・そのあまりに巨大な姿を前にして、おれたちは様々な面で度肝を抜かれた。
(出典:喬林知『今日からマ王 第14巻 「やがてマのつく歌になる!」』)
・何もない鏡の窓から度肝を抜かれた二つの映像が見つめ返していた。
(出典:クーパー『(闇の戦い4)樹上の銀(完)』)
・それは不意に猛然と上流から吹き下ろしてきて、われわれの度肝を抜いた。
(出典:E・R・バローズ『創元版/ペルシダー・シリーズ(全7巻) 2 翼竜の世界ペルシダー』)
・そして初めから素直に、いちばん彼女の度肝を抜いたことを打ち明けた。
(出典:レアージュ/鈴木豊訳『O嬢の物語』)
類語
・仰天(ぎょうてん)
意味:非常に驚くこと。たまげること。あきれかえること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・魂消る(たまげる)
意味:非常に驚く。肝をつぶす。びっくりする。たまぎる。(出典:デジタル大辞泉)
・驚愕(きょうがく)
意味:非常に驚くこと。(出典:デジタル大辞泉)
・腰を抜かす(こしをぬかす)
意味:驚きや恐れのために立ち上がれなくなる。(出典:デジタル大辞泉)
・目を見張る(めをみはる)
意味:目を大きく見開く。怒ったり驚いたりした時などの様子にいう。(出典:精選版 日本国語大辞典)