程遠い
「家から程遠い場所」などのように使う「程遠い」という言葉。
「程遠い」は、訓読みで「ほどとおい」と読みます。
「程遠い」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「程遠い」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
程遠いの意味
「程遠い」には次の意味があります。
・距離・時間などの隔たりが大きい。(出典:デジタル大辞泉)
物理的な距離があることにも用いられる言葉ですが、物事の核心から離れていることにも使われます。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・病を治そうとしてやったのであろうが、医療とは程遠い出来事であった。
(出典:上野正彦『死体は語る』)
・ここから、母親のそばまではもう帰れない程遠いのではないかと思った。
(出典:林芙美子『泣虫小僧』)
・あんなものを見るのは、父のいう平常心とは程遠いところにいる証拠だ。
(出典:坂東眞砂子『山妣』)
・彼女の顔は以前より女性的に美しくこそなったが、男顔というには程遠い。
(出典:平岩弓枝『女の四季』)
・そして自分の目指してゐる仕事がいかに程遠い道であるかを痛切に感じた。
(出典:岸田国士『荒天吉日』)
類語
・遥か(はるか)
意味:距離が遠く隔たっているさま。(出典:デジタル大辞泉)
・遼遠(りょうえん)
意味:はるかに遠いこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・迂遠(うえん)
意味:まわりくどいさま。また、そのため、実際の用に向かないさま。(出典:デジタル大辞泉)
・長途(ちょうと)
意味:長い旅路。遠い道のり。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・万里(ばんり)
意味:非常に遠い距離。きわめて遠いこと。(出典:デジタル大辞泉)