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空々しいとは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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空々しい

「空々しいことを言う」などのように使う「空々しい」という言葉。

「空々しい」は、訓読みで「そらぞらしい」と読みます。

「空々しい」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「空々しい」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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空々しいの意味

「空々しい」には次の意味があります。

言動に誠意・真実味のないことが見えすいているさま。(出典:デジタル大辞泉)

空は「あてにならない、信頼できない」「うそ、いつわり」などの意味がある接頭語です。空を接頭語に使った言葉の例としては、空頼み(期待できない頼みごと)、空言(うそ)、空泣き(見せかけの涙)などがあります。そこから、人の様子や言動に誠意や真実味がないことが見え透いているさま、を表わすようになりました。

「空々しい」の類語としては、「白々しい」があります。両者の違いは、前者が見えすいていてわざとらしいさまを表わすのに対し、後者は偽りであることが見えすいているさまを表わす点にあります。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・彼女から見たその時のお延ほど、空々しいまたずうずうしい女はなかった。
(出典:夏目漱石『明暗』)

・誠一も美和子も若かった頃、二人の間にこうした空々しい言葉は必要でなかった。
(出典:林真理子『短篇集 少々官能的に』)

・期待ってのは、そうせざるを得ないどうしようもなさを含んでいなきゃどうにも空々しいよ。
(出典:米澤穂信『古典部シリーズ3 クドリャフカの順番』)

・前夜から夜通しの騒ぎがそのまま続いているが、その騒ぎが、妙に空々しく感じられる。
(出典:古橋秀之『冬の巨人』)

・皆は空々しく白ばっくれて、故意に自分を無視している。
(出典:萩原朔太郎『ウォーソン夫人の黒猫』)

類語

白々しい(しらじらしい)
意味:うそであったり、本心でなかったりすることが、見え透いているさま。(出典:デジタル大辞泉)

作為的(さくいてき)
意味:物事をする際に、わざとらしさが目立つさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)

心にもない(こころにもない)
意味:本心ではない。思ってもいない。(出典:精選版 日本国語大辞典)

取り繕う(とりつくろう)
意味:不都合などを隠そうとしてうわべを飾る。(出典:デジタル大辞泉)

舌先三寸(したさきさんずん)
意味:口先だけでうまく相手をあしらうこと。また、その言葉。(出典:デジタル大辞泉)

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