嫌煙
「嫌煙権を主張する」などのように使う「嫌煙」という言葉。
「嫌煙」は、音読みで「けんえん」と読みます。
「嫌煙」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「嫌煙」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
嫌煙の意味
「嫌煙」には次の意味があります。
・そばで他人がタバコを吸うのを嫌うこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「嫌煙」という言葉をわかりやすく言うと、「他人のタバコの煙やそれによる体への害を嫌がること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・親しい人々の間では、たいへんな嫌煙家であることが知られている彼である。
(出典:五百香ノエル『骸谷温泉殺人事件』)
・嫌煙論者たちの文章も、作家の立場からみると、へたくそで無神経である。
(出典:星新一『あれこれ好奇心』)
・嫌煙運動の浸透した今の世の中でこういう店も珍しい。
(出典:高橋克彦『蒼い記憶』)
・最近は嫌煙者の権利がやたらと強力でしてね。
(出典:五條瑛『冬に来た依頼人』)
・一方、酒のだめな人も、あまり反嫌煙権を叫ばぬことだ。
(出典:星新一『あれこれ好奇心』)
類語
・禁煙(きんえん)
意味:タバコを吸うのを禁止すること。(出典:デジタル大辞泉)
・喫煙(きつえん)
意味:タバコを吸うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・受動喫煙(じゅどうきつえん)
意味:他人の吸ったタバコの煙を周囲の人が吸わされること。火を付けたまま放置されたタバコの煙(副流煙)は、特に有害物質が多い。(出典:デジタル大辞泉)
・間接喫煙(かんせつきつえん)
意味:環境たばこ煙を喫煙者以外の周囲の人が吸い込むこと。(出典:デジタル大辞泉)
・嫌煙権(けんえんけん)
意味:タバコを吸わない人が、公共の場でのタバコの煙を拒否する権利。(出典:デジタル大辞泉)