得策
「今は余計なことをしないのが得策だ」などのように使う「得策」という言葉。
「得策」は、音読みで「とくさく」と読みます。
「得策」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「得策」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
得策の意味
「得策」には次の意味があります。
・利益のあるはかりごと。うまいやりかた。(出典:デジタル大辞泉)
「得策」をわかりやすく言うと「有利となる、上手な方法」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・どこか優れた日本のメーカーと手を組んだほうが得策だと考えていた。
(出典:中川靖造『創造の人生 井深大』)
・初期ユーザーを対象にプロジェクトチームを活用するのが得策でしょう。
(出典:野中郁次郎/紺野登『知識経営のすすめ』)
・準備を充分にととのえて、翌朝早く山へ入るのが得策だと判断したのだ。
(出典:吉村昭『羆』)
・近年の天候不順を考えれば、ここで大規模な戦をするのは得策ではない。
(出典:井上祐美子『五王戦国志2 落暉篇』)
・そのためにもわずかな曇りも今のうちに拭い去った方が得策かもしれない。
(出典:林真理子『初夜』)
類語
・方策(ほうさく)
意味:はかりごと。計略。策略。また、てだて。方法。手段。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・施策(しさく)
意味:政策・対策を立てて、それを実地に行うこと。政治などを行うに際して実地にとる策。(出典:デジタル大辞泉)
・妙策(みょうさく)
意味:すぐれたはかりごと。巧みな計画。妙算。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・万策(ばんさく)
意味:できる限りのてだて。あらゆる方策。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・秘計(ひけい)
意味:秘密のはかりごと。(出典:デジタル大辞泉)