ヒステリック
「ヒステリックに泣き叫ぶ」などのように使う「ヒステリック」という言葉。
英語では「hysterics」と表記します。
「ヒステリック」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「ヒステリック」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
ヒステリックの意味
「ヒステリック」には次の意味があります。
・ヒステリーを起こしているさま。異常に興奮しているさま。(出典:デジタル大辞泉)
ヒステリック(hysterics)は、ギリシャ語で「子宮」を意味する「husteria」に由来する言葉です。
ヒステリーを起こす人に女性が多く、原因が子宮にあると誤解されていたことから、感情的になりやすい人や怒りっぽい人の性格や、特徴などを指して「ヒステリック」というようになりました。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ヒステリックに泣いたり怒ったりする彼女を俺は一度も見たことがない。
(出典:山本文緒『紙婚式』)
・あいつはヒステリックになるくらいそれを望んでいるんだ。
(出典:ドストエフスキー/北垣信行訳『カラマーゾフの兄弟』)
・男のヒステリックな口調に狂気の気配を感じたからだ。
(出典:山本弘『審判の日』)
・ヒステリックな声を出したのは、一種の照れ隠しでもあった。
(出典:東野圭吾『白夜行』)
・先生が悪い、ひどい顔とか言うからだと生徒の一人がヒステリックな声でおれを非難した。
(出典:万城目学『鹿男あをによし』)
類語
・癇癪(かんしゃく)
意味:ちょっとしたことにも感情を抑えきれないで激しく怒り出すこと。また、そういう性質や、その怒り。(出典:デジタル大辞泉)
・気難しい(きむずかしい)
意味:我が強かったり神経質であったりして扱いにくい。機嫌が取りにくい。(出典:デジタル大辞泉)
・気が短い(きがみじかい)
意味:先を急いで落ち着きがない。短気である。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・怒りん坊(おこりんぼう)
意味:少しのことでもすぐ怒る人。怒りっぽい人。(出典:デジタル大辞泉)
・ナーバス
意味:神経質なさま。神経過敏なさま(出典:デジタル大辞泉)