警句
「警句を飛ばす」などのように使う「警句」という言葉。
「警句」は、音読みで「けいく」と読みます。
「警句」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「警句」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
警句の意味
「警句」には次の意味があります。
・短く巧みな表現で、真理を鋭くついた言葉。(出典:デジタル大辞泉)
警句の「警」には、注意を与え、身を引き締めさせるという意味があります。
その点からも分かるように、「警句」は発した相手に対して、注意喚起をして身を引き締めるような、真理をついた言葉を言います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・「子どもにとっては、見られていないことは、起こっていないのも同じである」 という警句がある。
(出典:茂木健一郎『意識とはなにか ―〈私〉を生成する脳』)
・俊吉の皮肉や警句の中に、何か軽蔑出来ないものを感じない訳には行かなかつた。
(出典:芥川竜之介『秋』)
・代助は座敷へ戻って、しばらく、兄の警句を咀嚼していた。
(出典:夏目漱石『それから』)
・彼女が住んでいた社会では、こうした言葉が、最もすぐれた警句の作用を起こすのであった。
(出典:トルストイ/中村白葉訳『アンナ・カレーニナ(上)』)
・老人が盛んに警句や格言を使って喜びを述べ立ててる間、彼女は愛と善良さとをかおりのように発散さしていた。
(出典:ユゴー・ヴィクトル『レ・ミゼラブル』)
類語
・寸言(すんげん)
意味:短いことば。また、短いが意味の深いことば。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・名言(めいげん)
意味:事柄の本質をうまくとらえた言葉。(出典:デジタル大辞泉)
・格言(かくげん)
意味:人生の真実や機微を述べ、万人への戒め・教訓となるような簡潔にした言葉。(出典:デジタル大辞泉)
・金言(きんげん)
意味:処世上の手本とすべき内容を持つすぐれた言葉。(出典:デジタル大辞泉)
・アフォルズム
意味:物事の真実を簡潔に鋭く表現した語句。(出典:デジタル大辞泉)