実況
「実況中継をする」などのように使う「実況」という言葉。
「実況」は、音読みで「じっきょう」と読みます。
「実況」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「実況」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
実況の意味
「実況」には次の意味があります。
・実際の状況。ありのままの姿。「じっきょうほうそう(実況放送)」の略。(出典:精選版 日本国語大辞典)
現実におこっている状況のことをさす言葉です。
「実況放送」の略語として使うことが多いです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・あと十分すると、もっとおもしろい実況を聞かせるから期待してくれよ。
(出典:宗田理『ぼくらの七日間戦争』)
・乱数で暗号化された午前六時の各地の実況は、従来通り放送されていた。
(出典:柳田邦男『空白の天気図』)
・かと思われたが、ここでさっきまで実況役をしていた朝倉がやって来た。
(出典:言乃葉『出席番号32番 衛宮』)
・匿名掲示板にはテレビに対して実況をする人たちがいるのだそうだ。
(出典:林亮介『和風Wizardry純情派 2』)
・その結果は現に吾々が生息している社会の実況を目撃すればすぐ分ります。
(出典:夏目漱石『現代日本の開化』)
類語
・模様(もよう)
意味:物事のありさま。ようすや経過。(出典:デジタル大辞泉)
・状況(じょうきょう)
意味:移り変わる物事の、その時々のありさま。(出典:デジタル大辞泉)
・現況(げんきょう)
意味:現在の状況。現状。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・有り様(ありさま)
意味:物事の状態。ありよう。(出典:デジタル大辞泉)
・実情(じつじょう)
意味:物事の実際の事情・情況。(出典:デジタル大辞泉)