遊牧民
「遊牧民が移動する」などのように使う「遊牧民」という言葉。
「遊牧民」は、音読みで「ゆうぼくみん」と読みます。
「遊牧民」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「遊牧民」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
遊牧民の意味
「遊牧民」には次の意味があります。
・遊牧をしながら、移動して生活をする人々の集団。(出典:精選版 日本国語大辞典)
遊牧をしながら一定の牧草地帯を季節的に移動し、牧畜に依存して生活する民族を指します。
遊牧は、一定の土地に定着せず、水や牧草を追って牛・羊などの家畜を移動させながら飼育する牧畜の一形態です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・遊牧民たちは自分たちに迫っている危機を正しく認識しているようであった。
(出典:半村良『邪神世界』)
・すなわち此城はそのいわゆる遊牧民の襲撃を防ぐために備えてある城と見える。
(出典:河口慧海『チベット旅行記』)
・午後の時間になってまもなく、遊牧民の戦車隊の長い列を見かけた。
(出典:リン・カーター『レムリアン・サーガ/ゾンガーシリーズ(全6巻) 3 邪神と闘うゾンガー』)
・かれらは自分の国をアルガリアと呼んで、馬の群れを追う遊牧民となった。
(出典:エディングス『ベルガリアード物語1 予言の守護者』)
・これを日本人は不思議がるが、遊牧民なら当然のことなのである。
(出典:ベンダサン『日本人とユダヤ人』)
類語
・旅烏(たびがらす)
意味:定住しないで旅から旅に日を送る人。また、もとからその土地に住んでいないで他郷から移って来た人を卑しめていう語。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・ロマ(Roma)
意味:ヨーロッパを中心に、南・北アメリカなど世界各地で生活する少数民族。9世紀ごろインド北西部から発したといわれ、長く移動生活を続け、世界中に分布。(出典:デジタル大辞泉)
・ノマド(nomade)
意味:遊牧民。また、放浪者。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・ベドウィン(Bedouin)
意味:アラビア半島を中心に中近東・北アフリカの砂漠や半砂漠に住むアラブ系遊牧民。ラクダを中心として羊・山羊を飼育する。(出典:デジタル大辞泉)
・山窩(さんか)
意味:山地の河原などを移動して、竹細工や狩猟などを業としていた人々。さんわ。(出典:デジタル大辞泉)