夭折
「夭折した小説家」などのように使う「夭折」という言葉。
「夭折」は、音読みで「ようせつ」と読みます。
「夭折」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「夭折」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
夭折の意味
「夭折」には次の意味があります。
・年が若くて死ぬこと。わかじに。(出典:日本国語大辞典)
「夭」は「わかい」、「折」は「死ぬ」という意味を持つ漢字です。
「夭逝(ようせい)」とも言います。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・一人は夭折したが、三人はもう大きくなって長男は高等学校へ入っても居る。(出典:豊島与志雄『過渡人』)
・勇司が夭折した直前、深夜突然数人のソ連兵に襲われたことがあった。(出典:高杉良『勇気凜々』)
・正治には兄一人、妹二人があったが、薄幸にも三人とも夭折してしまった。(出典:小堺昭三『カメラマンたちの昭和史』)
・私は四人の子供があって、その内娘が一人、物を書いていたが夭折してしまった。(出典:野村胡堂『平次と生きた二十七年』)
・青年の不幸な夭折が、特に多くの会葬者を、惹き付けてゐるらしかつた。(出典:菊池寛『真珠夫人』)
類語
・若死(わかじに)
意味:若くて死ぬこと。(出典:デジタル大辞泉)
・早世(そうせい)
意味:早く世を去ること。(出典:デジタル大辞泉)
・夭逝(ようせい)
意味:「夭折」に同じ。(出典:デジタル大辞泉)
・死去(しきょ)
意味:死んでこの世に居なくなること。(出典:日本国語大辞典)
・逝去(せいきょ)
意味:他人を敬って、その人が死ぬことをいう語。(出典:日本国語大辞典)