倫理観
「倫理観が低い」などのように使う「倫理観」という言葉。
「倫理観」は、音読みで「りんりかん」と読みます。
「倫理観」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「倫理観」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
倫理観の意味
「倫理観」には次の意味があります。
・倫理についての考え方、捉え方。(出典:デジタル大辞泉)
「倫理」は「人として守るべき善悪の基準」、「観」は「ものの見方や考え方」を意味します。
「倫理観」をわかりやすく言えば「人として守るべき善悪の基準についての考え方」という意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ 私は日本という国で、ある統一的な倫理観のもとに教育されて成長した。
(出典:田口ランディ『ハーモニーの幸せ』)
・でももともと人は同じ価値観や倫理観の人たちと、つい固まってしまう。
(出典:日明恩『埋み火』)
・彼女が倫理的な眼で瑛一を見ていたのに、彼には、倫理観が欠けていた。
(出典:西村京太郎『夜の脅迫者』)
・ここにいる間は、いままでの倫理観や習慣にしばられず生活したい。
(出典:近藤史恵『凍える島』)
・すぐれた美的感覚を持つからといって、その人の人格や倫理観が高いとは限らないのだ。
(出典:小林信彦『ビートルズの優しい夜』)
類語
・パラダイム
意味:ある時代に支配的な物の考え方・認識の枠組み。規範。(出典:デジタル大辞泉)
・道徳(どうとく)
意味:人々が、善悪をわきまえて正しい行為をなすために、守り従わねばならない規範の総体。(出典:デジタル大辞泉)
・モラル
意味:道徳。倫理。また、人生・社会に対する精神的態度。(出典:大辞林 第三版)
・マナー
意味:態度。礼儀。礼儀作法。(出典:デジタル大辞泉)
・良心(りょうしん)
意味:善悪・正邪を判断し、正しく行動しようとする心の働き。(出典:デジタル大辞泉)