嫡子
「嫡子に生まれる」などのように使う「嫡子」という言葉。
「嫡子」は、音読みで「ちゃくし」と読みます。
「嫡子」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「嫡子」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
嫡子の意味
「嫡子」には次の意味があります。
・家督を継ぐ者。普通は長男。また、一般的にその家を継ぐ人。てきし。(出典:デジタル大辞泉)
一般的に「正妻の産んだ長男」を指します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・あるいは何らかの理由で認知されず、戸籍上嫡子扱いされていないのか。(出典:京極夏彦『魍魎の匣』)
・遠野の嫡子であるわたしは、兄や少年とは離れた部屋で生活していた。(出典:奈須きのこ『月姫 遠い葦切(秋葉・ノーマルエンド)』)
・その彼が執権になったのは嫡子だということ以外に理由はなかった。(出典:新田次郎『新田義貞(上)』)
・地位は最初の妻が一番高く、正夫人とされ、その子が嫡子とされる。(出典:マルコ・ポーロ/青木富太郎訳『東方見聞録』)
・中にも殉死の侍十八人の家々は、嫡子にそのまま父のあとを継がせられた。(出典:森鴎外『阿部一族』)
類語
・嫡出子(ちゃくしゅつし)
意味:法律上、婚姻している夫婦の間に生まれた子。(出典:日本大百科全書)
・嫡男(ちゃくなん)
意味:正妻の生んだ最初の男子。(出典:日本国語大辞典)
・長子(ちょうし)
意味:最も年長の子。第一番目の子。(出典:日本国語大辞典)
・庶子(しょし)
意味:日本の旧社会において一家の家督を嗣ぐ嫡子に対して,他の傍系一族員を呼ぶ場合の呼称である。(出典:世界大百科事典)
・家督(かとく)
意味:家を継ぐべき子。嫡子。(出典:日本国語大辞典)