街道
「街道沿いを歩く」などのように使う「街道」という言葉。
「街道」は、音読みで「かいどう」と読みます。
「街道」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「街道」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
街道の意味
「街道」には次の意味があります。
・交通上主要な陸路。全国に通じる公道。(出典:精選版 日本国語大辞典)
言葉の通り、街道は主要な「街」の間を結ぶ重要な道「路」のことを指す言葉です。
類語にも「道」がつく表現がいくつかありますが、道の前後の漢字をみれば、どのような道なのか区別を区別がつけられます。
例えば「本道」は主要なという意味がある「本」がついているので、往来の中心となる主要な道であることが分かります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・東海道の藤沢辺の街道を少し奥へ入つた家から作者は見て居るやうである。
(出典:与謝野晶子『註釈与謝野寛全集』)
・街道を走って来る七里役はいろいろな通知を彼のもとに置いて行く。
(出典:島崎藤村『夜明け前』)
・私は街道から杉林のなかを通っていつもの瀬のそばへ下りて行った。
(出典:梶井基次郎『交尾』)
・折柄柿落葉の時節で宿から南郷街道へ出るまでは木の葉で路が一杯です。
(出典:夏目漱石『吾輩は猫である』)
・折々振り返って見るに、大村はやはり元の街道に動かずに立っている。
(出典:森鴎外『青年』)
類語
・本道(ほんどう)
意味:中心となる大きな道路。本街道。(出典:デジタル大辞泉)
・間道(かんどう)
意味:主な道から外れた道。(出典:デジタル大辞泉)
・道路(どうろ)
意味:人や車などの通行するみち。(出典:デジタル大辞泉)
・公道(こうどう)
意味:公衆の通行の用に供するために設けられている道路。(出典:デジタル大辞泉)
・往還(おうかん)
意味:行き帰りの道。(出典:精選版 日本国語大辞典)