もってこい
「デートにもってこいの場所」などのように使う「もってこい」という言葉。
「もってこい」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「もってこい」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
もってこいの意味
「もってこい」には次の意味があります。
・最も適しているさま。打ってつけ。(出典:デジタル大辞泉)
「もってこい」をわかりやすくいうと、何かと比べたときに、ほかのものより、よく合っているという意味になります。ぴったり合うということです。
漢字では「持って来い」と書きます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・受け狙いのカラオケではもってこいの曲になると思うのだが。
(出典:阿辻哲次『漢字のなりたち物語』)
・こんどのやつはおめえの初仕事にはもってこいだぜ。
(出典:ドイル/鈴木幸夫,鮎川信夫,齊藤重信訳『シャーロック・ホームズ全集(上)』)
・逃げるにあたり一瞬の目くらましをかけるにはもってこいでしょう。
(出典:酒見賢一『泣き虫弱虫諸葛孔明 第弐部』)
・いろいろなものをお届けするにはもってこいの機会だったのですのに。
(出典:モーツァルト/服部龍太郎訳『モーツァルトの手紙』)
・他人に聞かれては困るような話をするにはもってこいの場所かもしれない。
(出典:麻生俊平『ザンヤルマの剣士 第二巻』)
類語
・最適(さいてき)
意味:最も適当であること。いちばん適していること。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・ぴったり
意味:物事がよく合っていて、似つかわしいさま、適当なさま、また、うまいぐあいに適合したり、適中したりするさまを表わす語。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・便宜(べんぎ)
意味:ある目的や必要なものにとって好都合なこと。便利がよいこと。(出典:デジタル大辞泉)
・誂え向き(あつらえむき)
意味:注文どおりであること。希望どおりであること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・打って付け(うってつけ)
意味:物事がぴったりと当てはまること。また、そのさま。あつらえ向き。(出典:デジタル大辞泉)