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截然とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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截然

「截然と区切る」などのように使う「截然」という言葉。

「截然」は、音読みで「せつぜん」と読みます。

「截然」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「截然」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

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截然の意味

「截然」には次の二つの意味があります。

1 物事の区別がはっきりしているさま。
2 がけや岩壁などが切り立っているさま。(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

截然の意味①「物事の区別がはっきりしているさま」

「截然」の一つ目の意味は「物事の区別がはっきりしているさま。」です。

わかりやすく言うと「物事がはっきりと分かれているさま」という意味になります。

小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。

使い方・例文

・また漫画とそれ以外の絵画との間に截然せつぜんたる区劃線を引く事も容易ではない。
(出典:寺田寅彦『漫画と科学』)

・個人としての日本人と、国家としての日本人は截然せつぜんと区別することが出来る。
(出典:豊田穣『松岡洋右――悲劇の外交官――(上)』)

・二人の關係は截然と極つたにも拘らず病院のうちの嫉妬は止まなかつた。
(出典:長塚節『開業医』)

・パリを離れていた間は、彼の中のあらゆるものがはっきりとし、截然せつぜんとしていた。
(出典:レマルク/山西英一訳『凱旋門(下)』)

類語

明瞭(めいりょう)
意味:はっきりしていること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)

確然(かくぜん)
意味:たしかで、はっきりしたさま。(出典:デジタル大辞泉)

明確(めいかく)
意味:はっきりしていてまちがいのないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)

明白(めいはく)
意味:あきらかで疑う余地のないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)

截然の意味②「がけや岩壁などが切り立っているさま。」

「截然」の二つ目の意味は「がけや岩壁などが切り立っているさま。」です。

わかりやすく言うと「がけや岩壁などが急斜面である」という意味になります。

小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。

使い方・例文

・古い基礎壁の上につぎの建造物を重ねていった形跡が截然とたどられたのだ。
(出典:シュリーマン/立川洋三訳『先史時代への情熱』)

截然たる岩壁の下は、激しく打ちつける波によって海岸線が浸食され、尖った岩礁が拡がるという、様々な自然の悪意に満ちていたのだ。
(出典:山藍紫姫子『堕天使の島』)

・切り立ての鋏穴の縁辺は截然として角立っているが、揉んで拡がった穴の周囲は毛端立ってぼやけあるいは捲くれて、多少の手垢や脂汗に汚れている。
(出典:雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21]))

・さうして低ひくく相接あひせつして居ゐる木立こだちとの間あひだに截然くつきりと強つよい線せんを描ゑがいて空そらは憎にくい程冴ほどさえて居ゐる。
(出典:長塚節『土』)

類語

嶮岨(けんそ)
意味:地勢のけわしいさま。また、その所。(出典:デジタル大辞泉)

峻厳(しゅんげん)
意味:非常にきびしいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)

難険(なんけん)
意味:けわしいさま。また、そういう難所。(出典:精選版 日本国語大辞典)

シャープ
意味:鋭敏なさま。(出典:デジタル大辞泉)

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