言質
「言質を引き出す」などのように使う「言質」という言葉。
「言質」は、音読みで「げんち」と読みます。
「言質」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「言質」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
言質の意味
「言質」には次の意味があります。
・のちの証拠となる言葉。ことばじち。(出典:デジタル大辞泉)
「言質」をわかりやすく言うと「相手の言葉から引き出した証拠」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・こちらは言質を与えたり、責任を問われるような行為をしてはならない。
(出典:石川達三『青春の蹉跌』)
・宣伝部ならある程度の言質を出すことを覚悟してかからねばならない。
(出典:半村良『英雄伝説』)
・「ぼくにできることは協力しますよ」 裕一は言質を取られた形になった。
(出典:森村誠一『棟居刑事の情熱』)
・その実情を相手に知らせず、何としてでも言質を取る必要があった。
(出典:野口武彦『忠臣蔵 ― 赤穂事件・史実の肉声』)
・一度でも言質をとられたら、表沙汰になったときに立場が悪くなる。
(出典:奥田英朗『邪魔』)
類語
・証言(しょうげん)
意味:ある事柄の証明となるように、体験した事実を話すこと。また、その話。(出典:デジタル大辞泉)
・供述(きょうじゅつ)
意味:刑事訴訟法上、被告人・被疑者・証人などが、主として裁判官・検察官などの尋問に答えて事実を述べること。また、その内容。(出典:デジタル大辞泉)
・確証(かくしょう)
意味:たしかな証拠。まちがいのない証拠。(出典:デジタル大辞泉)
・明証(めいしょう)
意味:はっきり証明すること。また、はっきりした証拠。(出典:デジタル大辞泉)
・証拠(しょうこ)
意味:事実・真実を明らかにする根拠となるもの。あかし。しるし。(出典:デジタル大辞泉)