マター
「現場マター」などのように使う「マター」という言葉。
英語では「matter」と表記します。
「マター」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「マター」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
マターの意味
「マター」には次の二つの意味があります。
1 物質。成分。要素。
2 事柄。問題。事態。(出典:大辞林 第三版)
それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。
マターの意味①「物質。成分。要素。」
「マター」の一つ目の意味は「物質。成分。要素。」です。
この意味では主に化学や物理などの分野で使われています。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・柔らかい物質のことを指すソフトマターは、生活の中に多く存在する。
・オーガニックマターは燃やすと二酸化炭素が発生するという特徴がある。
・宇宙に存在すると考えられているダークマターは、研究が進められているが現在も謎だらけである。
類語
・物質(ぶっしつ)
意味:自然界を構成する要素の一つで、空間の一部を占め、質量をもつもの。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・成分(せいぶん)
意味:化合物や混合物などを構成している元素や純物質。(出典:デジタル大辞泉)
・要素(ようそ)
意味:物事を成り立たせているもの。また、物事の成り立ちに関与している成分や性質。(出典:大辞林 第三版)
・マテリアル
意味:物質。材料。原料。(出典:デジタル大辞泉)
マターの意味②「事柄。問題。事態。」
「マター」の二つ目の意味は「事柄。問題。事態。」です。
「現場マター」で「現場で扱うべき事柄」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・会長、頭取マターの問題です。
(出典:高杉良『呪縛 金融腐蝕列島II(上)』)
・対米進出は基本的に自工マターの話です。
(出典:佐藤正明『トヨタ・GM 巨人たちの握手』)
・この案件は、システム部マターで進めていたはずです。
類語
・事柄(ことがら)
意味:物事の内容・ようす。また、物事そのもの。(出典:デジタル大辞泉)
・問題(もんだい)
意味:取り扱いや処理をせまられている事柄。(出典:大辞林 第三版)
・事態(じたい)
意味:物事の状態、成り行き。(出典:デジタル大辞泉)
・案件(あんけん)
意味:問題となっている事柄。(出典:大辞林 第三版)