ごま油
「仕上げにごま油で香り付けする」などのように使う「ごま油」という言葉。
「ごま油」は、訓読みで「ごまあぶら」と読みます。
「ごま油」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「ごま油」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
ごま油の意味
「ごま油」には次の意味があります。
・ゴマの種子から得られる半乾性油。ゴマは主としてインド、中国などに産する。含油量は50%程度、おもに圧搾法により採油される。日本ではゴマを炒(い)って香味をつけるから着色しやすい。外国ではゴマをそのまま、まず冷圧法にかけ、色相のよい油を製造する。ヨウ素価103~114。主成分脂肪酸はリノール酸(33~37%)およびオレイン酸(37~65%)である。飽和脂肪酸は10~15%。ビタミンEおよびこれよりも強力な抗酸化剤であるセサモールなどを含むために、相当量のリノール酸を含有しているにもかかわらず、ごま油の安定性は高い。食用油として賞用されるほかに、医薬用にも用いられる。(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))
「ごま油」とは、胡麻の種子に加工をして作られる食用の油のことです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それに、塩味とごま油だけで風味をつけた簡単な野菜スープを大鉢へ注ぐ。
(出典:平松洋子『アジア おいしい話』)
・仕上げの火の止め際にごま油を入れる。
(出典:金子信雄『金子信雄の楽しい夕食 (v0.9)』)
・お酢のにおいが薄れてきたと思ったら、今度はごま油のにおいが部屋に入りこんでくる。
(出典:角田光代『空中庭園』)
・キンパは韓国風のり巻のことで、ごま油の香りがする。
(出典:華恵『本を読むわたし ―My Book Report』)
・ごま油入りのかれえ・らいすというものがある。
(出典:開高健『ずばり東京』)
類語
・植物油脂(しょくぶつゆし)
意味:植物から得られる油脂の総称。常温で液体のものを植物油,固体のものを植物脂といい,植物油はさらに乾燥性によって乾性油,半乾性油,不乾性油に分けられる。(出典:百科事典マイペディア)
・食用油(しょくようあぶら)
意味:食用に使われる油脂(ゆし)には、大別して植物性油脂と動物性油脂の2種類があります。動物性油脂のおもな素材は、乳脂肪や豚・牛の脂身(あぶらみ)など。一方、植物性油脂には、ゴマ、ダイズ、菜種(なたね)、綿実(めんじつ)、トウモロコシ、ベニバナ、オリーブ、クルミ、アーモンド、ヤシ、落花生(らっかせい)など、たいへん多くの種類の素材が使われています。(出典:食の医学館)
・サラダ油(さらだゆ)
意味:サラダドレッシングやオイル漬けなどに使う、精製度の高い油。(出典:デジタル大辞泉)
・オリーブ油(おりーぶゆ)
意味:オリーブの果実から圧搾してとる不乾性油。食用・医薬用・化粧用など用途は広い。(出典:デジタル大辞泉)
・脂肪油(しぼうゆ)
意味:油脂のうち,常温で液体のもの。一般に飽和脂肪酸よりも不飽和脂肪酸を多く含む。植物油および海産動物油の多くはこれに属する。(出典:百科事典マイペディア)