郷里
「郷里の町に帰る」などのように使う「郷里」という言葉。
「郷里」は、音読みで「きょうり」と読みます。
「郷里」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「郷里」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
郷里の意味
「郷里」には次の意味があります。
・生まれ育った土地。(出典:デジタル大辞泉)
「郷里」とは、自分の生まれ育った土地から離れた者が、その土地を指し示す言葉であり、ふるさととも言います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・郷里の町の人が上京のついでに塩鮭を持って来てくれた日の夜であった。
(出典:島木健作『黒猫』)
・田舎から来てるこの女中は、その郷里に小さな女の子を一人持っていた。
(出典:豊島与志雄『秦の出発』)
・山代は何回となく、ここは自分の郷里ではないといった思いに打たれた。
(出典:井上靖『崖(上)』)
・結局郷里の土を踏めなくなったのもニーナという女のためだとも言える。
(出典:井上靖『おろしや国酔夢譚』)
・それで郷里の人がその青年をぐずぐずと呼んでいたのは正解であります。
(出典:岡本かの子『仏教人生読本』)
類語
・故郷(こきょう)
意味:生まれ育った土地。(出典:デジタル大辞泉)
・郷土(きょうど)
意味:自分の生まれ育った土地。自分を育てた地理的環境。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・田舎(いなか)
意味:地方にある生まれ故郷、または、親などの出身地。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・地元(じもと)
意味:その人が居住している土地。また、その人の勢力範囲である土地。(出典:デジタル大辞泉)
・出身地(しゅっしんち)
意味:その人が生まれた土地。また、生い育った土地。(出典:精選版 日本国語大辞典)