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冷然とは? 意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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冷然

「冷然とした態度」などのように使う「冷然」という言葉。

「冷然」は、音読みで「れいぜん」と読みます。

「冷然」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「冷然」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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冷然の意味

「冷然」には次の意味があります。

少しも心を動かさずひややかな態度でいるさま。 (出典: デジタル大辞泉)

つまり、思いやりなどのあたたかみが全く感じられないということです。
利己的な思考や行動を表現する際に用いられます。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・しかも私は、必要とあれば彼は私を冷然と殺してしまえるのだということを承知していた。
(出典: クリスティ/赤冬子訳『茶色の服を着た男』)

・「かならずしもそうだとはいえませんがね」アルタミラは冷然と答えた。
(出典: スタンダール『赤と黒』)

・どこかで大きな手が情けもなく容赦もなく冷然と自分の運命をあやつっている。
(出典: 有島武郎『或る女』)

・いつもは、冷然と澄している母の態度に、明かな狼狽が見えていた。
(出典: 菊池寛『真珠夫人』)

・その墓のような冷然さのうちには真実なものが感じられた。
(出典: ユゴー/斎藤正直訳『レ・ミゼラブル(下)』)

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類語

悠然ゆうぜん
意味: 物事に動じないでゆったりしているさま。 (出典: 精選版 日本国語大辞典)

平然へいぜん
意味: 何事もなかったように落ち着きはらっているさま。 (出典: デジタル大辞泉)

しれっと
意味: 物に動じないさま、けろっとして何も問題にするものはないという態度であるさま、また、何事もなかったように厚かましくふるまうさまを表わす語。 (出典: 精選版 日本国語大辞典)

のめのめ
意味: 恥ずかしげもなく平然としているさま。 (出典: デジタル大辞泉)

何処吹く風どこふくかぜ
意味: 自分には全く関係・関心がないというように、知らん顔をすること。 (出典: デジタル大辞泉)

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