要諦
「戦略の要諦」などのように使う「要諦」という言葉。
「要諦」は、音読みで「ようてい」と読みます。
「要諦」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「要諦」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
要諦の意味
「要諦」には次の意味があります。
・物事の最も大切なところ。肝心かなめのところ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
要が「かなめ(大切な所、重要な所)」、締が仏教語で「物事の正しい道筋を理解して自分のものにする事」を意味するところから、このような意味になりました。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・学びつつ考え、考えつつ学ぶ、これが学問の要諦だ。
(出典:下村湖人『論語物語』)
・「整理学」という書物を参照すると、整理の要諦は、「未整理」という箱を必ず設けることだ、と書いてある。
(出典:養老孟司『ヒトの見方』)
・敵を知り己れを知って、守りを固めることも、兵法の要諦。
(出典:咲村観『上杉謙信人の巻』)
・一般の文章ならば、最も適切に分り易く表はすことが表現の要諦である。
(出典:坂口安吾『意慾的創作文章の形式と方法』)
・心を無の境地において動じないことこそ、修行の要諦であると彼は理解していた。
(出典:仁木英之『僕僕先生』)
類語
・真髄(しんずい)
意味:その道の奥義。物事の本質。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・勘所(かんどころ)
意味:はずすことのできない大事なところ。肝心なところ。(出典:デジタル大辞泉)
・極意(ごくい)
意味:物事の本質、核心。特に、学問や芸事の核心となる大切なところ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・手掛かり(てがかり)
意味:問題を解決するためのいとぐち。(出典:デジタル大辞泉)
・秘訣(ひけつ)
意味:人には知られていない最も効果的な方法。(出典:デジタル大辞泉)