深謀遠慮
「深謀遠慮の策」などのように使う「深謀遠慮」という言葉。
「深謀遠慮」は、音読みで「しんぼうえんりょ」と読みます。
「深謀遠慮」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「深謀遠慮」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
深謀遠慮の意味
「深謀遠慮」には次の意味があります。
・ 遠い将来のことまで考えて周到にはかりごとを立てること。(出典:デジタル大辞泉)
「深謀遠慮」を分かりやすくいうと、遠い先々のことまで考えを巡らせて、深く計画を立てることです。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・深謀遠慮のある事を顔に出そうとすればするほどスチューピッドになるのは当然のことである。
(出典:寺田寅彦『映画雑感(III)』)
・猪突猛進型の入交と深謀遠慮型の川本の性格の違いがここでも出た。
(出典:佐藤正明『ホンダ神話 教祖のなき後で(下)』)
・私が太子の言を承諾して、しかも実行しなかったのは、深謀遠慮の結果なのだと。
(出典:中島敦『盈虚』)
・くりかえすが、この義挙は、深謀遠慮によってなされたものではない。
(出典:柴田錬三郎『(柴錬立川文庫5) 日本男子物語』)
・それがさしたる深謀遠慮もなく、人生全般にも拡大適用されるようになってしまった。
(出典:里中哲彦『鬼平犯科帳の人生論』)
類語
・遠望深慮(えんぼうしんりょ)
意味:遠い先のことまで深く考えること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・深慮遠謀(しんりょえんぼう)
意味:深いはかりごと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・百術千慮(ひゃくじゅつせんりょ)
意味:いろいろと方法を考え、思慮をめぐらすこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・知謀(ちぼう)
意味:巧みな計略。(出典:デジタル大辞泉)
・神算(しんさん)
意味:思いもよらないような、巧みなはかりごと。(出典:精選版 日本国語大辞典)