敬服
「敬服に値する」などのように使う「敬服」という言葉。
「敬服」は、音読みで「けいふく」と読みます。
「敬服」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「敬服」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
敬服の意味
「敬服」には次の意味があります。
・尊敬の念を抱いて従うこと。感心すること。 (出典:大辞林 第三版)
「敬」は「うやまう」、「服」は「したがう」という意味を持ちます。
「敬服」は「尊敬」に「感心」をプラスした意味だと理解するとわかりやすいです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そう思うと今は素直に、敵将であった三成に敬服の念を抱いていた。
(出典:茶屋二郎『遠く永い夢(下)-関ヶ原 戦勢逆転の真実-』)
・カラザーは敬服の眼差を向けているコールドウェルたちをふり返った。
(出典:ホーガン『巨人たちの星』)
・こういう危険一杯のお仕事を引け受けられた勇気と決意に、深く敬服いたします。
(出典:天藤真『大誘拐』)
・だから小野夫人の偉大さに、この年になってますます敬服するばかり。
(出典:森瑤子『恋の放浪者』)
・また私は他の探偵小説家たちの持っていない女史の要素に敬服しております。
(出典:クリスティ/松本恵子訳『アクロイド殺人事件』)
類語
・感服(かんぷく)
意味:深く感心して、尊敬・尊重の気持ちを抱くこと。(出典:デジタル大辞泉)
・敬畏(けいい)
意味:うやまい、おそれること。心からうやまうこと。(出典:デジタル大辞泉)
・尊敬(そんけい)
意味:その人の人格をとうといものと認めてうやまうこと。その人の行為・業績などをすぐれたものと認めて、その人をうやまうこと。(出典:デジタル大辞泉)
・称賛(しょうさん)
意味:褒めたたえること。(出典:デジタル大辞泉)
・褒めたたえる(ほめたたえる)
意味:大いにほめる。称賛する。(出典:デジタル大辞泉)