騰貴
「価値が騰貴する」などのように使う「騰貴」という言葉。
「騰貴」は、音読みで「とうき」と読みます。
「騰貴」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「騰貴」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
騰貴の意味
「騰貴」には次の意味があります。
・物価や相場があがること。(出典:デジタル大辞泉)
言い換えると、「騰貴」は「値段が高くなること」を意味します。経済関連の用語として使われることが多いです。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・日本の平和産業の株がこの頃になって急に騰貴して来ているという。
(出典:伊藤整『太平洋戦争日記(三)』)
・帽子または麦芽が課税された時に騰貴するのを見るほど普通なことはない。
(出典:リカード・デイヴィッド『経済学及び課税の諸原理』)
・アダム・スミスはこの価格の低廉の原因を銀の価値の騰貴に帰している。
(出典:吉田秀夫『人口論』)
・その当惑が対策のおくれとなり、さらに米価を騰貴させることになった。
(出典:城山三郎『鼠 ─鈴木商店焼打ち事件─』)
・よって先のある人々に対するの利用の増加はその結果としての価格を騰貴せしめる。
(出典:ワルラス・マリー・エスプリ・レオン『純粋経済学要論』)
類語
・高騰(こうとう)
意味:物価などがひどく上がること。騰貴。(出典:デジタル大辞泉)
・急騰(きゅうとう)
意味:物価や相場などが急激に上がること。(出典:デジタル大辞泉)
・暴騰(ぼうとう)
意味:物価・株価などが、急激に大幅に上がること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・値上り(ねあがり)
意味:物の値段や料金が高くなること。(出典:デジタル大辞泉)
・値上げ(ねあげ)
意味:物の値段や料金を高くすること。(出典:デジタル大辞泉)