百聞は一見に如かず
「百聞は一見に如かずと言うから、実際に見てみたい」などのように使う「百聞は一見に如かず」という言葉。
「百聞は一見に如かず」は「ひゃくぶんはいっけんにしかず」と読みます。
「百聞は一見に如かず」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「百聞は一見に如かず」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
百聞は一見に如かずの意味
「百聞は一見に如かず」には次の意味があります。
・ものごとの実際は、耳で聞くよりも、目で見る方がはるかによくわかる、ということ。(出典:故事成語を知る辞典)
人の口から百回聞くよりも、自分の目で実際に一度見てみる方がよく理解できるという意味です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・話には聞いていたけど、百聞は一見に如かず、とはこのことだったのか。
(出典:梅田みか『愛人の掟1』)
・百聞は一見に如かずと言ったって、一見するものがなければ何にもならない。
(出典:稲垣美晴『フィンランド語は猫の言葉』)
・百聞は一見に如しかずとはよく言ったものだ。
(出典:西尾維新『物語シリーズ 14 暦物語』)
・普通は「百聞は一見に如かず」というものだが、侯安都は誇張してみせたのである。
(出典:田中芳樹『匹夫の勇』)
・まあ、百聞は一見に如しかずさ、ちょっとお寄りなさい。
(出典:井上ひさし『ドン松五郎の生活』)
類語
・論より証拠(ろんよりしょうこ)
意味:議論するより証拠によって物事は明らかになるという意。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・実証(じっしょう)
意味:たしかな証拠。確証。また、たしかな証拠のある事柄。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・証明(しょうめい)
意味:ある事柄、判断、理由などが真実であるか否かを明らかにすること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・思い立ったが吉日(おもいたったがきちじつ)
意味:何かをしようという気持ちになったら、その日が吉日と思ってすぐに始めるのがよい。(出典:デジタル大辞泉)
・当たって砕けろ(あたってくだけろ)
意味:成功するかどうかわからなくても、思いきってやってみよということ。(出典:デジタル大辞泉)