くしゃみ
「くしゃみが止まらない」などのように使う「くしゃみ」という言葉。
「くしゃみ」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「くしゃみ」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
くしゃみの意味
「くしゃみ」には次の意味があります。
・〈くさめ〉ともいい,ともに漢字では〈嚔〉の字をあてる。神経の活動により生体の反応としてあらわれる反射現象の一つ。(出典:世界大百科事典 第2版)
古来、くしゃみをすると鼻から魂が抜けると考えられ、くしゃみをした人に「くさめ(休息万命)」と言うお呪いや「くそはめ(糞食らえ!)」と悪霊を罵倒した言葉から由来するとされています。
また英語圏ではくしゃみをした人に対して「bless you(神の御加護を)」と唱える風習があります。日本でいう「お大事に」に値する言葉のように用いられます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・古賀さんの歌を聞きながら桜を見ていると、くしゃみと涙が出てきた。
(出典:姫野カオルコ『受難』)
・足元ばかり見ていたら、頭の上からくしゅんと猫のくしゃみが聞こえた。
(出典:山本文緒『眠れるラプンツェル』)
・そのうち一匹が鼻の頭にとまり、彼は思わずくしゃみをしてしまった。
(出典:R・エイヴァリー『コンラッド消耗部隊(全4巻) 3 ゼロスの戦争ゲーム』)
・悪魔や神が関係しているくしゃみだから、これは西洋の話である。
(出典:種村季弘『迷信博覧会』)
・フロウバックは排尿の際やくしゃみをして力んだ拍子などにも出てくる。
(出典:竹内久美子『あなたの知らない精子競争 BCな世界へようこそ』)
類語
・しゃっくり
意味:横隔膜の痙攣(けいれん)によって生じる異常呼吸の一つで,吃逆(きつぎやく)ともいう。(出典:世界大百科事典 第2版)
・咳(せき)
意味:のど・気管の粘膜が刺激されたとき、反射的に呼吸を止め、短く強く吐き出す息。また、その音。しわぶき。(出典:デジタル大辞泉)
・欠伸(あくび)
意味:眠いとき、疲れたときなどに思わず口が大きく開いて息を深く吸い込み、やや短く吐き出す呼吸運動。(出典:デジタル大辞泉)
・鼾(いびき)
意味:睡眠中、呼吸に伴って軟口蓋(なんこうがい)が振動し、鼻や口から音を発すること。また、その音。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・過呼吸(かこきゅう)
意味:呼吸運動の深さと回数が異常に増加した状態をいう。正常者でも,精神緊張,不安,恐怖などの情動によって過呼吸が起りがちである。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)