気品
「気品あふれる人」などのように使う「気品」という言葉。
「気品」は、音読みで「きひん」と読みます。
「気品」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「気品」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
気品の意味
「気品」には次の意味があります。
・どことなく感じられる上品で気高い趣。(出典:デジタル大辞泉)
言い換えると、「気品」は「崇高さが感じられる上品な様子」を意味します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・力と美と気品がこれほどまでに渾然一体となったものは見たことがない。
(出典:ドイル/秋田元一訳『豪勇ジェラールの冒険』)
・けれどもその長い眉と黒く澄んだ眼の気品に打たれて又伏し眼になった。
(出典:夢野久作『あやかしの鼓』)
・夕顔のような気品は、それが以前侍の妻であったことをだれにも思わせた。
(出典:山田風太郎『警視庁草紙(下)』)
・いや若さと穏やかな気品においては、こちらのほうが上かもしれない。
(出典:森村誠一『殺人の組曲』)
・恭一君のお父さんは年老って、美しく枯れた、実に気品ある人であった。
(出典:倉田百三『光り合ういのち』)
類語
・品位(ひんい)
意味:人や事物にそなわっている気高さや上品さ。品格。(出典:デジタル大辞泉)
・品格(ひんかく)
意味:その人やその物に感じられる気高さや上品さ。品位。(出典:デジタル大辞泉)
・風格(ふうかく)
意味:その人の容姿や態度などに現れる品格。(出典:デジタル大辞泉)
・格調(かくちょう)
意味:詩歌、文章など、芸術作品のもっている体裁や調子。精神的な高さや、そのものにふさわしい全体の構成や調子などにいう。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・沽券(こけん)
意味:人の値うち。体面。品位。(出典:デジタル大辞泉)