栄転
「望んでいた部署へ栄転が決まった」などのように使う「栄転」という言葉。
「栄転」は、音読みで「えいてん」と読みます。
「栄転」とは、どのような意味の言葉でしょうか？
この記事では「栄転」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
栄転の意味
「栄転」には次の意味があります。
・今までより高い地位・役職に就くこと。転任をいう尊敬語としても用いる。（出典：デジタル大辞泉）
「栄転」は「今までよりも良い地位に移動すること」という意味の二字熟語であり、転じて、単に「転任すること」の尊敬語としても使います。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そうして明治十八年に東京の士官学校附に栄転するまでただの一度も帰省しなかったらしい。
（出典：寺田寅彦 『重兵衛さんの一家』）
・今や武部局長はこうした不名誉極まる栄転を余儀なくされているらしい。
（出典：戸坂潤 『社会時評』）
・御栄転になるとの噂が専らでございますわ。
（出典：海野十三 『地球要塞』）
・或る者はこれを栄転だとして嫉（ねた）みます。
（出典：中里介山 『大菩薩峠』）
・その父が東京のドイツ語学校の主事として栄転して来たのは、夫人の十七歳の春であった。
（出典： 太宰治 『花火』）
類語
・昇進（しょうしん）
意味：職務上の地位、官位などが上がること。（出典：デジタル大辞泉）
・登用（とうよう）
意味：人を官職などに取り立てること。また、人をそれまでより高い地位に引き上げて用いること（出典：デジタル大辞泉）
・奨励（しょうれい）
意味：ある事柄を、よいこととして、それをするように人に強く勧めること。（出典：デジタル大辞泉）
・起用（きよう）
意味：今まで用いられなかった人を取り立てて用いること。（出典：デジタル大辞泉）
・昇任（しょうにん）
意味：現職より上位の職に任命されること。（出典：デジタル大辞泉）
