洞察力
「洞察力に優れている」などのように使う「洞察力」という言葉。
「洞察力」は、音読みで「どうさつりょく」と読みます。
「洞察力」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「洞察力」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
洞察力の意味
「洞察力」には次の意味があります。
・物事を見ぬく力。見通す力。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「洞察力」をわかりやすくいうと、物事の表面上のことだけでなく奥にあるものを見抜いたり、先を予測したりする力という意味になります。
何かを察したり理解したりする能力という意味で使われることもある言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・剣士としての洞察力か、セイバーには下手な芝居は通用しなさそうだ。
(出典:奈須きのこ『Fate/stay night 凛 Unlimited Blade Works TrueEnd -Brilliant Years』)
・たった一日一緒に行動しただけだが、その洞察力には舌を巻かされた。
(出典:東野圭吾『赤い指』)
・本に関してそこまで洞察力のある人間が、どこかにいるということだ。
(出典:三上延『ビブリア古書堂の事件手帖 2 〜栞子さんと謎めく日常〜』)
・その目は、ときとして、非常に洞察力の深いものになることもあるのだ。
(出典:アレクサンドル・デュマ/鹿島茂編訳『王妃マルゴ(上)』)
・父親が命じたことの有効性を深夜は子供離れした洞察力で理解していた。
(出典:佐島勤『魔法科高校の劣等生 8 追憶編』)
類語
・先見の明(せんけんのめい)
意味:物事がおこる以前に見抜く見識。将来のことを見通すかしこさ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・眼識(がんしき)
意味:物事のよしあしや真偽などを見分ける能力。識見。(出典:デジタル大辞泉)
・慧眼(けいがん)
意味:さとい眼力。鋭い活眼力。物事の本質を鋭く見抜く洞察力。炯眼。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・卓見(たっけん)
意味:物事を正しく見通す、すぐれた意見・見識。卓識。(出典:デジタル大辞泉)
・識見(しきけん)
意味:物事を正しく見分ける力。また、優れた意見。見識。しっけん。(出典:デジタル大辞泉)