秀才
「稀に見る秀才」などのように使う「秀才」という言葉。
「秀才」は、音読みで「しゅうさい」と読みます。
「秀才」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「秀才」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
秀才の意味
「秀才」には次の意味があります。
・すぐれた才能。また、その持ち主。学識・才芸などのすぐれた人。(出典:精選版 日本国語大辞典)
秀才の語源は中国の科挙(かきょ=官僚の登用試験)に由来します。
科挙の難関に「秀才科」があり、これを受ける者や合格者を「秀才」というようになったことが始まりとされています。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・子供の頃から秀才で、いわば一族の期待の星だったんだろうな。
(出典:宮部みゆき『レベル7』)
・家老の家に生れ、少年の頃から、秀才の名をほしいままにした。
(出典:野村胡堂『胡堂百話』)
・裕福な家の出で、大学も卒業した秀才だということだった。
(出典:遠藤徹『姉飼』)
・とくに日本陸軍には秀才信仰というのがあった。
(出典:半藤一利『ノモンハンの夏』)
・六十歳ぐらいだろうか、細面に縁なしの眼鏡をかけ、秀才タイプの人物だ。
(出典:内田康夫『怪談の道』)
類語
・天才(てんさい)
意味:生まれつき備わっている、並み外れてすぐれた才能。また、そういう才能をもった人。(出典:デジタル大辞泉)
・英才(えいさい)
意味:すぐれた才能・才知。また、その持ち主。秀才。(出典:デジタル大辞泉)
・俊才(しゅんさい)
意味:なみはずれて優れた才能を持っていること。また、その人。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・才人(さいじん)
意味:頭がよく、学問・芸能にすぐれた人。才子。(出典:デジタル大辞泉)
・才子(さいし)
意味:才知にすぐれ、頭の働きのすばやい人。多く男についていう。才人。才物。(出典:デジタル大辞泉)