一か八か
「一か八かやってみよう」などのように使う「一か八か」という言葉。
「一か八か」は、音読みで「いちかばちか」と読みます。
「一か八か」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「一か八か」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
一か八かの意味
「一か八か」には次の意味があります。
・結果はどうなろうと、運を天に任せてやってみること。のるかそるか。(出典:デジタル大辞泉)
「一か八か」をわかりやすく言うと「上手くいくか分からないが、運任せにやってみること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・成功の確率が高いのであれば、一か八かの手術を選ぶかも知れなかった。
(出典:三浦綾子『ちいろば先生物語』)
・なんにしても、わたしは、この際、一か八かやってみなければならない。
(出典:E・R・バローズ『創元初訳版/金星シリーズ(全5巻) 3 金星の独裁者』)
・そのシーザーが一か八かの作戦を開始するときに言った言葉です。
(出典:講談社インターナショナル編『続・これを英語で言えますか?』)
・一か八か、と彼女を信じて、ルドガーは死体になったつもりで体を弛緩させた。
(出典:小川一水『風の邦、星の渚 レーズスフェント興亡記』)
・男の生涯は一か八かの勝負の連続だった。
(出典:スタンダール/大久保和郎訳『赤と黒(下)』)
類語
・伸るか反るか(のるかそるか)
意味:成否は天にまかせ、思い切って物事を行うこと。いちかばちか。(出典:デジタル大辞泉)
・賭け(かけ)
意味:結果は運にまかせて、思い切って物事をすること。(出典:デジタル大辞泉)
・博打(ばくち)
意味:偶然の成功をねらってする危険な試み。(出典:デジタル大辞泉)
・乾坤一擲(けんこんいってき)
意味:さいころを投げて、天が出るか地が出るかを賭(か)けること。自分の運命をかけるような大仕事、大勝負をすること。一擲乾坤を賭す。いちかばちか。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・賭する(とする)
意味:ある目的のために、失うことを覚悟でさし出す。かける。(出典:デジタル大辞泉)