発端
「この話の発端は」などのように使う「発端」という言葉。
「発端」は、音読みで「ほったん」と読みます。
「発端」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「発端」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
発端の意味
「発端」には次の意味があります。
・物事の端緒をひらくこと。物事のはじめ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「発端」という言葉をわかりやすく言うと、「そもそも」、「おおもと」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そのエピソードの発端に今、立ち始めたというだけのことなのだろうか。
(出典:竹宮ゆゆこ『ゴールデンタイム 4巻 裏腹なる don’t look back』)
・もちろん、あの発端の部分は知っているが、その先は知らないのである。
(出典:星新一『きまぐれ遊歩道』)
・そして発端から結論への時間も、訓練によってどんどん短縮されていく。
(出典:東海林さだお『ショージ君のにっぽん拝見』)
・そもそもはこれを書いている者が家系図を見ていて気がついたのが発端だ。
(出典:山下洋輔『ドバラダ門』)
・この日記の主が一人の少女を初めて見た時の記録、彼の物語の発端。
(出典:奈須きのこ『空の境界 (下)』)
類語
・端緒(たんしょ)
意味:物事の始まり。いとぐち。手がかり。(出典:デジタル大辞泉)
・起源(きげん)
意味:物事の起こり。始まり。みなもと。(出典:デジタル大辞泉)
・根源(こんげん)
意味:物事の一番もとになっているもの。おおもと。(出典:デジタル大辞泉)
・本元(ほんもと)
意味:いちばんのもと。(出典:デジタル大辞泉)
・物種(ものだね)
意味:物事のもととなるもの。ものざね。(出典:デジタル大辞泉)