死屍累々
「死屍累々と横たわる」などのように使う「死屍累々」という言葉。
「死屍累々」は、音読みで「ししるいるい」と読みます。
「死屍累々」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「死屍累々」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
死屍累々の意味
「死屍累々」には次の意味があります。
・ たくさんの死体が折り重なって倒れており、非常にむごたらしいさま。(出典:デジタル大辞泉)
累々という漢字には積み重なるという意味があり、それほどの死体が横たわっている状態ということを意味します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・戦場となった砂漠と草原は日本軍の死屍累々という印象が私たちにあった。
(出典:五味川純平『ノモンハン(上)』)
・その裏面には魔女呼ばわりされて凶悪な暴行に殺された者たちが死屍累々。
(出典:酒見賢一『語り手の事情』)
・死にもせず傷つきもしない最後の一人が広場から掃討されたとき、あたり一面は死屍累々であった。
(出典:E・R・バローズ『創元版/ペルシダー・シリーズ(全7巻) 7 美女の世界ペルシダー』)
・この電文の背景は死屍累々としている。
(出典:五味川純平『ガダルカナル』)
・そしてついに歩兵部隊が到着したときには、死屍累々たる中に、ドイツ軍の三つの師団の記章が見つかった。
(出典:フィッツジェラルド/野崎孝訳『グレート・ギャツビー』)
類語
・屍山血河(しざんけつが)
意味:死体が山のように積み重なり、血が流れて川となること。(出典:デジタル大辞泉)
・死屍(しし)
意味:しかばね。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・亡骸(なきがら)
意味:死んで魂のぬけてしまった肉体。(出典:精選版 日本国語大辞典)