包容力
「包容力のある人」などのように使う「包容力」という言葉。
「包容力」は、音読みで「ほうようりょく」と読みます。
「包容力」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「包容力」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
包容力の意味
「包容力」には次の意味があります。
・相手のことを寛大に受け入れられる心の大きさ。(出典:大辞林 第三版)
「包容力」をわかりやすく言うと「欠点も含めて、相手を受け入れることができる心の広さ」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・私をよく理解し、包容力を持って私をバックアップしてくれる男性であること。
(出典:酒井美意子『ある華族の昭和史』)
・なんとなく包容力のある先生が多く、それが校風をつくっているようにも思えた。
(出典:後藤正治『リターンマッチ』)
・むしろ慈悲の女神のようにその笑顔はやさしく包容力に満ちていた。
(出典:水野良『ロードス島戦記 1 灰色の魔女』)
・すべてのものとすべての人を受けいれる巨大な包容力を、彼はあるひとりの人間のために使うことができるだろうか?
(出典:ユゴー/榊原晃三訳『九十三年』)
・実際、彼はとても優しかったし、豊かな包容力にあふれているように感じられた。
(出典:呉善花『恋のすれちがい』)
類語
・寛大(かんだい)
意味:心がひろく思いやりがある・こと(さま)。(出典:大辞林 第三版)
・温情(おんじょう)
意味:あたたかみのある優しい心。思いやりのある寛大な心。(出典:デジタル大辞泉)
・思い遣り(おもいやり)
意味:他人の身の上や心情に心を配ること。(出典:デジタル大辞泉)
・人情(にんじょう)
意味:人間が本来もっている人間らしい感情。特に、人に対する思いやりやいつくしみの心。(出典:大辞林 第三版)
・労り(いたわり)
意味:いたわること。思いやりの気持ちで接すること。(出典:デジタル大辞泉)