実印
「実印を押す」などのように使う「実印」という言葉。
「実印」は、音読みで「じついん」と読みます。
「実印」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「実印」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
実印の意味
「実印」には次の意味があります。
・あらかじめ市区町村長に届け出て、必要の際には印鑑証明書の交付を受けられるようにしてある印章。一人1個に限られ、慣習上、重要な取引などに用いられる。(出典:デジタル大辞泉)
「実印」をわかりやすく言うと「公的に認められた印鑑で、重要な書類に使われるもの。」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・土地の権利書と実印さえあれば、本人でなくとも、売買はできるからね。
(出典:西村京太郎『死への招待状』)
・だから信用して実印を渡してやったのだが、その後で、ちょっと不安になった。
(出典:本田靖春『誘拐』)
・文句をいえる立場ではなく、私はサインし、実印を押した。
(出典:東野圭吾『殺人の門』)
・私の実印の押してある九十八万六千円の約束手形でした。
(出典:宮本輝『錦繍』)
・実印や書類や赤いリボンのついた鍵かぎを縮緬の風呂敷ふろしきに入れていた。
(出典:群ようこ『贅沢貧乏のマリア』)
類語
・印章(いんしょう)
意味:木、角(つの)、石などに、文字や模様をきざみ、印肉で押すもの。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・印影(いんえい)
意味:紙などに押した印章のあと。(出典:デジタル大辞泉)
・印鑑(いんかん)
意味:あらかじめ市区町村長や取引先などに届け出て、その真偽を照合するときに使う実印の印影。(出典:デジタル大辞泉)
・判(はん)
意味:文書などに押して、しるしとするもの。(出典:デジタル大辞泉)
・印判(いんばん)
意味:印章。木、角(つの)、石などに、文字や模様をきざみ、印肉で押すもの。(出典:出典:精選版 日本国語大辞典)