操作
「ハンドル操作」などのように使う「操作」という言葉。
「操作」は、音読みで「そうさ」と読みます。
「操作」とは、どのような意味の言葉でしょうか？
この記事では「操作」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
操作の意味
「操作」には次の二つの意味があります。
1 機械などをあやつって動かすこと。
2 自分の都合のよいように手を加えること。（出典：デジタル大辞泉）
それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。
操作の意味①「機械などをあやつって動かすこと。」
「操作」の一つ目の意味は「機械などをあやつって動かすこと。」です。
「ハンドル操作」で「ハンドルをあやつって動かすこと」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・だから僕がかわりにカメラを操作する。
（出典：片岡義男『波乗りの島』）
・もしそうする気なら、ロボットを操作している人間と、話し合うほかはなかった。
（出典：ジェイムズ・ブリッシュ『宇宙都市シリーズ(全4巻) 1 宇宙零年』）
・彼らは戦闘中の船の操作に、力とエネルギーのすべてを必要とするのだ。
（出典：E・R・バローズ『創元初訳版／金星シリーズ(全5巻) 4 金星の火の女神』）
・五万隻の船を一団として制御し操作することが不可能とわかったからだ。
（出典：E・E・スミス『レンズマン・シリーズ(全7巻) 2 グレー・レンズマン』）
類語
・操縦（そうじゅう）
意味：航空機や大型機械を動かすこと。（出典：精選版 日本国語大辞典）
・運転（うんてん）
意味：機械や乗り物などが、人力や動力で動くこと。また、動かすこと。操縦すること。（出典：精選版 日本国語大辞典）
・コントロール
意味ほうっておくと独自の動きをするものを、こちらの意志通りに動かすこと。制御。（出典：精選版 日本国語大辞典）
・制御（せいぎょ）
意味：機械・化学反応・電子回路などを目的の状態にするために適当な操作・調整をすること。（出典：デジタル大辞泉）
操作の意味②「自分の都合のよいように手を加えること。」
「操作」の二つ目の意味は「自分の都合のよいように手を加えること。」です。
「人心操作」で「（他）人の心を自分の都合のよいように手を加えること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・微笑ひとつで相手との距離を自在に操作することが出来る。
（出典：片岡義男『七月の水玉』）
・計算や演算や実験は云うまでもなく明らかに一種の科学的な操作なのである。（出典：戸坂潤『科学論』）
・彼は出会ったすべての人を操作して、自分の意図で変化させたいのよ。
（出典：ウルフ／岡部宏之訳『新しい太陽の書2』）
・自立した音のイメージを操作することには、苦しみがある。
（出典：高橋悠治『音楽の反方法論序説』）
類語
・操縦（そうじゅう）
意味：人を思いどおりにあやつること。（出典：精選版 日本国語大辞典）
・制御（せいぎょ）
意味：相手を押さえて自分の思うように動かすこと。（出典：デジタル大辞泉）
・服従（ふくじゅう）
意味：他の意志や命令に従うこと。（デジタル大辞泉）
・誘導（ゆうどう）
意味：さそいみちびくこと。人やものをある地点・状態にみちびいてゆくこと。（出典：デジタル大辞泉）
