大黒柱
「一家の大黒柱」などのように使う「大黒柱」という言葉。
「大黒柱」は、「大黒」が音読み、「柱」が訓読みで「だいこくばしら」と読みます。
「大黒柱」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「大黒柱」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
大黒柱の意味
「大黒柱」には次の意味があります。
・家や国の中心となって、それを支える人。(出典:デジタル大辞泉)
もともとの意味は、民家建築に見られる構造上もっとも重要な特別太い柱で、建築構造上の意味よりはむしろ象徴的な意味として、一家の主人などの中心となる人物を指すようになりました。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・お父さんだって、いつまでも昔の一家の大黒柱のお父さんじゃないのよ
(出典:清水義範『家族の時代』)
・兄さんがいたせいで、あの人は大黒柱になる機会を失ってしまったの。
(出典:沢木冬吾『償いの椅子』)
・自分の意識の革命を志す農民の心根、これが、文化の大黒柱なのである。
(出典:中井正一『聴衆0の講演会』)
・一家の大黒柱である十助に、万一のことがあってはならぬと考えたからであろう。
(出典:阿井景子『西郷家の女たち』)
・エースで四番の、チームの大黒柱は、この日も見事なピッチングを見せた。
(出典:永瀬隼介『サイレント・ボーダー』)
類語
・中枢(ちゅうすう)
意味:中心となるたいせつなところ。重要な部分。枢軸。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・拠り所(よりどころ)
意味:頼みとするところ。支えてくれるもの。(出典:デジタル大辞泉)
・主柱(しゅちゅう)
意味:建築物を支える中心の柱。転じて、全体を支える最も重要なもの。(出典:デジタル大辞泉)
・キーストーン(keystone)
意味:欠かすことのできない重要な所や物。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・要石(かなめいし)
意味:ある物事の中心となる重要な場所や人など。(出典:デジタル大辞泉)